はじめに
恵方巻!
節分といえば豆まきと恵方巻というくらい、全国区のイベントになりましたね。恵方巻がこんなに有名になったのは、ここ20年くらいのことです。
全国的な意味では、それほど歴史が古くないこともあってか「恵方の方角を向いて食べる」ということくらいしか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は
- 恵方巻とは
- 方角の決め方
- 恵方巻の正しい食べ方
- 由来
についてお伝えしていこうと思います。知ってるよ!という方も再確認の意味でも、最後までお付き合いくださいね。
恵方巻とは
恵方巻は関西発祥の風習と言われていますが、はっきりとしたことは分かっていないようです。よく言われているのは、大阪の商人が商売繁盛を祈って始めたという説です。
現代では節分の日に恵方の方角に向かって、巻き寿司を食べると縁起が良いとされています。
食べ方についてはキチンとルールが決まっていて、これを守らないと福を受けられないと言われています。
この方角の決め方や食べ方のルールについては後述しますので、まずここではざっくりと恵方巻とはこんなものだということをおさらいしておきましょう。
方角の決め方
恵方巻を食べる時は、恵方と言われる方角を向いて食べることが大事です。ではこの恵方とはいったいなんでしょう?
恵方とは歳徳神というその年の福をつかさどる神様がいらっしゃると言われる方角のことで、その方角を向いて食べることで福を受けることが出来ると考えられてきました。
節分が近くなると、よく「今年の恵方の方角は〇〇〇です!」などと宣伝されていることがありますが、この方角はどうやって決まっているのか疑問に思っている方もいるでしょう。
じつはこの恵方の方角は4つしかないんです。具体的には
- 東北東
- 西南西
- 北北西
- 南南東
の4つになります。ではこれがどのように決まるのかというと、西暦の下一桁によって決まるんです。具体的には
- 4,9:東北東
- 0,5:西南西
- 2,7:北北西
- 1,3,6,8:南南東
となります。たとえば2010年は下一桁が0なので、恵方の方角は西南西となりますね。ということは来年2021年の恵方は下一桁が1なので、南南東ということになります。
なぜ下一桁によって方角が決まっているの?
これは古代中国の「十干」という考え方で決められていることです。
十干とは五行説という世の中は「木・火・土・金・水」からできているという考えに、さらにすべての物は「陰」と「陽」に分かれるという考えを合わせた考え方です。
風水などにも使われる十干には
があり、それぞれに数字と方角が割り当てられていて、この数字が西暦の下一桁になるわけです。方角の決め方はこれに基づいているんです。
恵方巻の食べ方
次は恵方巻の正しい食べ方について見ていきましょう。
いつ食べる?
恵方巻はいつ食べればいいのか。これは節分の日ということになります。時間帯は特に気にしなくて大丈夫です。
ちなみに2021年の節分は2月2日になります。ですから2021年の恵方巻を食べる日は2月2日になります。節分は2月3日と決まっているわけではないので、注意してくださいね。
食べ方のルール
恵方巻の食べ方には三つの決まりごとがあります。それは、、、
- 恵方巻は切らずに一人一本
- その年の恵方の方角を向いて食べる
- 食べ終わるまでしゃべらない
恵方巻を切ると「縁が切れる」ということで、一本丸かぶりで食べるのが良いとされています。
前述した歳徳神がいらっしゃるとされる方角を向いて食べることで、福をいただこうということですね。
食べている途中でしゃべってしまうと、福が逃げてしまうと言われています。ですので最後まで無言で食べなければなりません。
この三つになります。この食べ方をすることで、その年の福を得ることが出来ると言われていますよ。
とはいえ丸かぶりで食べるのは、小さいお子さんや年配の方には厳しいものがありますよね。そこは無理せずに適度に分けて食べてもいいのではないでしょうかね。
恵方巻の由来・意味
恵方巻の始まりは江戸時代の関西地方ということですが、全国に広がるきっかけになったのが1998年に某コンビニで発売された「丸かぶり寿司 恵方巻」という商品だと言われています。
それまでは切って食べるのが当たり前の巻きずしを、丸かぶりで食べるという風習がインパクトがあって広まったと言われています。
また恵方巻には「福を巻き込む」という意味や、巻かれている具材が七福神にあやかっていると言われています。
その具材とは
- 卵焼き
- 椎茸
- かんぴょう
- きゅうり
- ウナギ・アナゴ
- 桜デンブ
- エビ
の7つです。こんなに縁起物な食べ物なんですね。
さいごに
恵方巻には七福神まで関係あるとは知りませんでした。我が家は関西ではないので、恵方巻を食べるようになったのは、ここ10年くらいのことです。
これからはもう少しありがたく、いただくようにしたいと思います(笑)
あなたの家でもくれぐれも無理しないで、食べるようにして下さいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。