はじめに
お正月の三が日も終わって、松の内が終わると今度は鏡開きですね。鏡開きはお正月に年神様にお供えした鏡餅を、無病息災などを祈っていただく日本の伝統的な行事です。
でもここで問題になってくるのが、カチカチになった固い鏡餅をどうやって分けるかということです。
乾燥してしまった餅は固くて、そう簡単に分けることが出来ませんよね。
今回は、乾燥してカチカチになった鏡餅の分け方ついて解説していこうと思います。
力任せでやろうとしても、なかなか手ごわい相手です。知恵を使っていきましょう(笑)
鏡餅は切ってはいけない?
一般的にお正月が終わって1月11日になると鏡開きですね。地域によっては1月15日だったり、20日だったりもします。
鏡開きでは年神様が宿っていた鏡餅をおろしていただくわけですが、そのさい鏡餅を包丁で切るのは縁起が悪いと言われています。
年神様に失礼なのはもちろんですが、元々は武家の間で広まった風習の為、包丁で切るような行為は切腹をイメージさせるため縁起が悪いと言われています。
ではどうするかというと、鏡餅を割るということになります。そもそも鏡開きの「開き」は割るという意味なんですね。
ぶっちゃけ、お正月の間に乾燥しきった鏡餅を包丁で切るなんて、男性の力でもなかなか大変な作業です。
ここはひとつ、これからご紹介する方法を試してみてはいかがでしょうか。
固い鏡餅を割る方法
まずは正攻法の鏡餅を割る方法です。鏡餅は乾燥すると徐々にひび割れてきます。
そこを狙って木槌でアタックです。木槌がなければ金槌でもいいでしょう。下手に遠慮せずガツンと行きましょう。
すぐに綺麗に割れればOKですが、そうならないときはひび割れたところに指を突っ込んで割くように開いていきます。
これぞまさしく鏡開きですね。おめでとうございます(笑)
そうして一口大くらいに割ることが出来たら、あとはお好みでいただくだけです。
鏡餅を柔らかくする方法
家に木槌も金槌もない。指で割ろうにも、固くて相手にならないなんて場合はどうしましょう。
そんな時は鏡餅を柔らかくする方法を試してみてください。方法はふたつです。
- 水に浸す
- 熱を加える
このふたつの方法で何とかなるはずですよ。
水に浸す
鏡餅がすっぽり入る大きめのボウルに水を張り、そこに鏡餅を浸し一晩ほど待ちます。
そうすると乾燥してカチカチだった鏡餅が、手でちぎれるほどの柔らかさになっています。
そうしたらしめたものです。適当な大きさに分けていただきましょう。
熱を加える
上記の方法を試しても上手くいかない時は、熱を加える方法を試してください。
この場合電子レンジを使います。そう、レンチンです!お餅が水分を含んでいる状態でラップで包んでレンチンします。
この時気をつけることは、一気に柔らかくしようとして長時間レンチンすると、外側が柔らかくなりすぎてドロドロになってしまうことです。
それを避けるためには、時間を短くしてチンします。そうして様子を見ながら程良い固さになるまでレンチンを繰り返します。
一回の時間の目安は30~45秒くらいがいいと思います。ある程度柔らかくなってきたら、外側だけでも分けてしまいましょう。
そうして少しずつ、小さく分けていくようにします。これであとは年神様に感謝しつつ、いただくだけです。
真空パックの鏡餅
これまでご紹介してきた方法は、いわゆる本物の鏡餅のことです。本物というと語弊がありますね。昔ながらの、お餅がむき出しの鏡餅です。
最近では真空パックに入った鏡餅が売られていますから、それを飾れば乾燥の心配もなくパックから出せばいつでもすぐに食べられます。
我が家ではいまだに、親戚が手作りの鏡餅を持ってきてくれるので、今回ご紹介した方法で毎年いただいています。
うちのような家庭は、もしかしたらもう少数派なのかもしれませんね。
さいごに
今回の記事をまとめます。
- 鏡餅を切るのは縁起が悪い
- 乾燥した鏡餅は木槌などで割ることが出来る
- 鏡餅は一晩ほど水に浸すことで柔らかくなる
- 水に浸してもダメなときはレンチンする
- 真空パック入りの鏡餅なら乾燥の心配はない
いかがでしたか。カチカチの鏡餅を目の前にした時は、今回の記事を思い出してみてくださいね。きっと美味しくいただけるはずですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。