えびす講とはどんな行事?いつ何をするの?代表的なえびす講をご紹介!

はじめに

「えびす講」という行事をご存じですか?

日本の古くから伝わる年中行事なのですが、地域によってはあまり盛んでないところもあるので、知らない方もいるかもしれませんね。

名前から分かる通り、「えびす講」とは七福神の1はしら(神様は1柱2柱と数えます)である恵比寿えびす様をおまつりする行事です。

しかし地域によっていつ行われるのか、何をするのか違っていることが多いのです。

今回はそんな「えびす講」について

  • えびす講とは
  • 恵比寿様はどんな神様?
  • 全国の主なえびす講

について調べました。

地元でえびす講が行われる方はもちろんそうでない方も、日本の年中行事ですので是非どんなものなのか知っておきましょう。

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えびす講とは

まず、「えびす講」の「講」という文字に引っかかる方がいるかもしれませんね。

この講とは、簡単に言えば集まりのことです。

また「えびす講」は「えびす祭」や「えべっさん」と呼ばれることもあります。

「えびす」とは冒頭でもご紹介したように、七福神の1柱の恵比寿様のことです。

つまり「えびす講」とは恵比寿様を信じる人たちの集まりの行事のことです。

七福神に関してはコチラの記事もご覧ください。
    ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
七福神とは?7柱の名前の読み方、覚え方をご紹介!なぜ宝船に?

えびす講の由来

えびす講は旧暦の神無月かんなづき(10月)に行われていました。

神無月には全国の神様が島根県の出雲大社いずもたいしゃに集まり、全国の神様が不在になることから神無月となったと言われます。

(反対に出雲では旧暦10月のことを、「神在月かみありづき」と呼んでいますよ。)

恵比寿様も出雲に行くのかと思いきや、なぜか留守番を任されるのだそうです。

そうして置いてきぼりにされた恵比寿様を慰めるために始まったのが、「えびす講」と言われています。

諸説あるようですが、面白い説ですよね!

えびす講はいつ行われるの?

えびす講は本来、旧暦の10月20日に行われていましたが、現代では地域によって全く異なります。

新暦になってもそのまま10月20日に行う地域もあれば、一ヶ月ずらして11月20日の地域もあります。

そのほか新年の1月10日や1月20日の地域もあります。

おもに東日本では20日に行うところが多く二十日戎はつかえびす、関西では10日に行われるところが多く十日戎とおかえびすと呼ばれることがあります。

えびす講はどんなことをするの?

えびす講は恵比寿様に感謝する行事です。では具体的にどんなことをして、気持ちを表すのでしょうか。

縁起物を買ってお参り

えびす講では縁起物と言われる、熊手や福笹が売られています。

熊手は農作業の道具で、穀物や落ち葉などをかき集めるところから、「福や金運を集める」として縁起物になりました。

福笹は恵比寿様が右手に持っている釣り竿に見立てられ、笹がまっすぐに成長することから縁起が良く、商売繁盛のご利益があると信じられました。

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これらを買って恵比寿様を祀っている神社にお参りに行きます。

お供え物

ほかにもお酒や恵比寿様にちなんだ鯛など、地域やその土地の旬の食べ物を神棚にお供えするのが一般的です。

行事食

えびす講には行事食はないと言われてはいますが、京都では「笹に小判」といって九条ネギとハンペンの汁ものを食べたり、東京の日本橋では「べったら漬け」という甘い大根の漬物が売られていたりします。

とりの市、誓文せいもん払い

えびす講と混同されがちな行事に酉の市と、誓文払いがあります。

酉の市は大鳥神社の年中行事で熊手を売っていたり時期も近いことから、混同されがちですが祀っている神様も違いえびす講とは全く無関係です。

誓文払いもよく混同されがちですが、こちらは京都の商人や遊女が商売のためについた嘘の罰を免れるようと参拝するもので、これもえびす講とは全く関係ありません。

恵比寿様はどんな神様?

恵比寿様は冒頭でも書きましたが七福神の1柱で、なおかつ7柱の中で唯一の日本の神様です。

関西の方では親しみを込めて、「えべっさん」と呼ばれることも多いようですね。

右手に釣り竿、左手に鯛を持って描かれることが多く、ご利益は、商売繁盛、五穀豊穣、学業成就、大漁満足などです。

七福神に関してはコチラの記事もご覧ください。
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七福神とは?7柱の名前の読み方、覚え方をご紹介!なぜ宝船に?

全国のおもな「えびす講」

えびす講は全国各地で行われる行事ですが、とくに有名なえびす講をご紹介します。

ひろしま胡子大祭えびすたいさい

毎年11月18日~11月20日の3日間開催される、広島三大祭りの一つです。

「ひろしま胡子大祭」は400年以上の歴史があり、「えべっさん」や「えびす講」とも呼ばれ親しまれています。

長野えびす講煙火大会

毎年11月23日に行われる、全国でも珍しい11月の花火大会でツアーが組まれるほどの人気です。

日本橋恵比寿べったら市

毎年東京の日本橋で10月19、20日に行われるイベントです。

例年10万人以上の来場者で賑わい、日本橋の秋の風物詩として楽しめます。

西宮神社・十日えびす

毎年1月10日に行われる、福男を選ぶ行事です。近年は年始に「今年の福男は?」で話題になりますよね。

さいごに

今年は新型コロナウィルスの影響で、イベントは軒並み中止になっていますが来年からはまた例年通りに戻ってほしいものですね。

私もその時には、どこかのえびす講に参加したいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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