はじめに
みなさんはコンプライアンス違反と聞いてどんな事を連想しますか?身近なところではパワハラやセクハラでしょうか。
あるいは長時間労働、サービス残業といった事を連想する方もいると思います。さらには粉飾決算や産地偽装などどれをとっても決して良い意味ではないですよね。
逆にあの会社はコンプライアンスが素晴らしいなどと聞けば、その会社のイメージはグッと上がるのではないでしょうか。
最近よく耳にするコンプライアンスという言葉。そもそもどういう意味なのでしょうか。当たり前に使われていて、今さら人には聞けないなんて思っている方のために解説していこうと思います。
コンプライアンスとはどういう意味?
コンプライアンスの意味は日本語では「法令遵守」と訳されることが多いです。またよく使われるのが企業コンプライアンスと服薬コンプライアンスです。
企業コンプライアンス
企業活動におけるコンプライアンスとは法律や社会倫理、企業ルールを守るという意味があります。
ここで重要なのが社会倫理、企業ルールを守るという部分ではないでしょうか。つまり法律を守っていればなんでもOKではないということです。
企業側には法律はもちろんのこと、社会的モラルも求められるということです。また労働者側にも就業規則など社内規定を守ることが求められます。
簡単に言ってしまえば人として当たり前のルールを守りましょうということなんですよね。当たり前のことなのに、競争社会の現代においてはなかなか守られないこともあるようですね。
服薬コンプライアンス
服薬コンプライアンスとは患者が指示通り服薬するという意味で使われます。指示通り服薬していることをコンプライアンスが良好、その逆をノンコンプライアンスなどといいます。
しかし近年では従うという意味合いが強いコンプライアンスではなく、患者が治療方針の決定に積極的に参加し、自身の病気を理解し治療にも主体的に関わるといった意味合いのアドヒアランスという言葉が使われるようになっているようです。
コンプライアンスの使い方
コンプライアンスの意味は「法令遵守」ですからコンプライアンスを守るといった表現は、日本語としておかしいことが分かります。
「頭痛がいたい」とか、「危険があぶない」みたいな表現になってしまいますね。ではいくつか例文をご紹介します。
・新入社員へのコンプライアンス教育を徹底する。 ・コンプライアンス違反は絶対に許さない。 ・我が社の経営はコンプライアンス重視だ。 ・コンプライアンスを念頭に置いた行動をしなさい。
さいごに
コンプライアンス違反という言葉は、日本では2000年代以降頻繁に社会問題に上がるようになった感じがします。
実際に全国的にも有名な大企業が、コンプライアンスの問題でニュースやワイドショーなどに取り上げられているのを何度も見てきました。
実は私も、最近不払い残業で問題になったある企業で働いていたことがあります。もうだいぶ前の話ですが、やはり当時から問題があるんじゃないかと思っていました。
こういったことは、なかなかゼロにはならないでしょうが少しでも減っていくことを願うばかりです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。