はじめに
初詣や受験シーズンなど神社やお寺に行って、願いが叶うよう祈願したことがある方は多いですよね。
祈願する内容は様々ですが、よくあるのは受験、恋愛、仕事、家庭、商売といったところでしょうか。
神様にお願いする方法も色々あります。お札やお守り、おみくじなどもありますね。
その中には絵馬もありますね。よくお願い事を書いて、掛けられているものです。この絵馬ですが意外と書き方に迷う方が多いものなんです。
そこで今回は
- 絵馬の正しい書き方
- 絵馬に関する疑問
- 絵馬の由来
などについてお伝えしていこうと思います。神様に失礼のないようにお願いごとをして、叶えてもらえるようにしたいものですね。
絵馬の正しい書き方
絵馬の書き方には必ずこう書かなければならないという決まりごとはありませんが、望ましい書き方がありますので、そこを解説していきますね。
縦書きか横書きか
絵馬に願い事を書く際に縦書きか横書きかで迷った場合は、縦書きしておくのが無難です。
どちらでも大丈夫という神主さんが多いようですが、中には横書きはダメという神主さんはいます。しかし縦書きはダメという神主さんはいないようです。
文章の書き方
書き方の考え方も、神主さんによって少し違うようです。多いのはお願い事をするのだから「〇〇しますように」「〇〇になりますように」といった書き方にしましょうという神主さんです。
他には宣言するような書き方です。「絶対合格する!」「母子ともに健康で安産!」など叶った状況を書いて、神様に努力を見守っていただこうという考え方のようです。
中には四字熟語を書くように勧める神主さんもいます。具体例としては
- 合格祈願
- 安産祈願
- 家内安全
- 商売繁盛
- 旅行安全
などでしょうか。簡潔で分かりやすいという利点があるかなと思いますね。神様にも願いが伝わりやすいかもしれませんね。
名前や住所などは書くの?
これは本来なら名前はもちろん住所、生年月日まで書いた方がいいようです。その方が神様にも分かりやすいですよね。
しかしそんな個人情報を誰でも見られるところに書いて吊るしておくのは、現代ではちょっと抵抗がありますよね。
ですから最近では、名前のイニシャルくらいは書くようにおススメしている神主さんが多いようですね。
また個人情報を書いたところを隠すための、保護シールを用意してくれているところもありますね。この辺は個人の判断ということになるのでしょう。
絵馬に関する疑問
ここでは絵馬に関してわきやすい疑問について、お伝えしていきます。
- 絵馬は持ち帰ってもいいの?
- 複数の願い事を書いてもいいの?
- 同じ願いを書いた絵馬を複数の神社、お寺に奉納してもいいの?
絵馬は持ち帰ってもいいの?
せっかく願い事を書いたのにその絵馬を持ち帰るということは、神様に願い事が届かないことになるため、基本的に絵馬は奉納して帰るのが望ましいようです。
どうしても持ち帰りたい場合は、持ち帰った絵馬は神棚に飾ります。神棚がない場合は、最低限目線より高いところに飾るようにします。
複数の願い事を書いてもいいの?
願い事が複数ある場合、ひとつの絵馬に複数の願い事を書いても大丈夫です。ただ欲張ってあまりたくさん書くのは良くないでしょうね。
似た内容ならともかく祈願する内容がかけ離れている場合は、絵馬を分けて書いた方がいいという神主さんもいますね。
同じ願いを書いた絵馬を複数の神社、お寺に奉納してもいいの?
これに関しては全く問題ありません。むしろ願いが叶いやすくなるかもしれませんね(笑)
絵馬の由来
絵馬の由来についても少し触れておきたいと思います。
絵馬は「絵」と「馬」という漢字で出来ていますが、なぜ「馬」という字が使われるようになったのでしょうか。
これは最初(奈良時代710~794年)の頃には、神様に願い事をする時には「神馬」と呼ばれる生きた馬を奉納していたことに由来します。馬は神様の乗り物と考えられていたんですね。
しかし時代とともに生きた馬ではなく、馬の像や絵を奉納するように変化していきました。これは、庶民には生きた馬を奉納することが出来ないという事情が、大きく影響したようですね。
そうして江戸時代になると、馬の絵が描かれた木の板に願い事を書いて奉納する風習が庶民にも広がって、現在のような形になっていったようです。
さらに昭和になると馬だけでなく、干支や他の縁起物の絵が描かれた絵馬も見られるようになったんです。今ではいろいろな絵が描かれた絵馬があって、見ていて楽しいですよね。
さいごに
今回の記事のまとめです。
- 基本的に絵馬には縦書きで書く
- 絵馬には○○しますように、○○する、あるいは四字熟語で願いを書く
- 個人情報は無理に書かなくてよい(イニシャルくらいで)
- 基本的に絵馬は持ち帰らず奉納して帰る
- ひとつの絵馬に複数の願いを書いても良い
- 同じ願いを書いた絵馬を複数の神社・お寺に奉納しても問題ない
- 絵馬の由来は生きた馬を奉納していたことから
以上です。絵馬の書き方に迷った時には、ぜひこの記事を思い出して書いてみてくださいね。
あなたの願い事が叶いますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました。