はじめに
最近ナチュラルクリーニングという言葉をよく耳にします。
ナチュラルクリーニングとは自然由来の天然成分を使ってお掃除することで、環境やお肌に優しいとされるお掃除法です。
そこで使われる代表的なものが今回取り上げる「重曹」や「クエン酸」です。
名前はよく聞くけれど、どんなものなのかどんな汚れに効果的なのかなど分からないことが多い方もいると思います。
ということで今回は
- 重曹の特徴と使い方
- クエン酸の特徴と使い方
- その他のクリーナー
について見ていきます。今回の記事で、ナチュラルクリーニングについての基本がわかります。
年末の大掃除にもきっと役立つはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
重曹とクエン酸の特徴
まず簡単に掃除の際、汚れはどうすれば落ちるのかという基本を見ていきます。
汚れが落ちる基本「中和」
汚れを落とすには「中和」がポイントになります。「酸性」、「アルカリ性」という言葉は聞いたことがあるかと思います。
酸性にアルカリ性を、またはその逆にアルカリ性に酸性を合わせると中和され汚れが落ちます。
つまり汚れの性質によって、使うクリーナーを選ぶべきということになりますね。
重曹の特徴と主な使い方
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重曹には以下のような特徴があります。使い方と合わせて見ていきましょう。
- 弱アルカリ性(酸性の汚れを中和させる)
- 研磨剤として使える
- 消臭効果
- 発泡性
皮脂や調理時の軽い油汚れは酸性なので、アルカリ性である重曹の得意分野です!
水に溶けにくく粒子が細かいので、クレンザーと同じようにこすり洗いに使うことが出来ます。ただし、アルミや銅など柔らかい金属に使うと傷がつく場合があるので注意が必要です。
生ごみの嫌な臭いや、下駄箱の臭い、排水溝の臭いなどにも効果があります。ただしトイレのアンモニア臭はアルカリ性なので、効果はありません。
水と混ぜることで発泡します。それを利用して鍋の焦げ付きを浮き上がらせて取ることが出来ます。
重曹を使う上での注意点
- 木や畳に使うと変色する恐れがある
- アルミや銅などに使うと傷がつく恐れがある
クエン酸の特徴と主な使い方
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次にクエン酸の特徴と使い方を見ていきます。
- 酸性(水に溶けやすく濃度は調整可能)
- 重曹と混ぜることで発泡する
重曹とは逆に酸性になるため、アルカリ性の汚れに有効です。ではアルカリ性の汚れとは、どんなものがあるでしょうか。答えは水回りの汚れです。シンクに白く残る水垢や、石鹸などのカス汚れに有効です。また重曹が苦手だったトイレのアンモニア臭にも効果を発揮しますよ!
勢い良く発砲するため、排水溝など手が届きにくいところのぬめりを浮かせる効果があります。ただし重曹と混ぜることで中和しているため、洗浄力はありません。あくまで汚れを浮かせるだけです。また、発泡したときに出ているのは二酸化炭素なので害はありません。
クエン酸を使う上での注意点
その他のクリーナー
これまでナチュラルクリーニングの代表的な重曹とクエン酸について見てきましたが、じつは他にも使えるものがあります。
それは「セスキ炭酸ソーダ」と「過炭酸ナトリウム」です。最後にこれらがどのようなものなのか、簡単に見ていきたいと思います。
セスキ炭酸ソーダ
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重曹と同じ弱アルカリ性ですが、重曹よりも強いアルカリ性です。そのため洗浄力は重曹よりも強力になります。
また水に溶けやすいため、スプレーとしても使い易いと言えます。ただし重曹にあった研磨効果はありません。
過炭酸ナトリウム
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これも弱酸性ですが、セスキ炭酸ソーダよりもさらに強いアルカリ性になります。衣類の漂白にも効果的で、水にもよく溶けます。
セスキ炭酸ソーダのパワーアップ版といったかんじでしょうか。こちらも研磨効果はありません。
我が家での使い方
我が家ではお風呂場とトイレには直接クエン酸スプレーを、玄関には過炭酸ナトリウムスプレーを置いてその都度スプレーするようにしています。
トイレが済んだ後と、靴を脱いだ後に、サッとスプレーしておくだけで消臭効果があるのでおススメですよ。
めんどくさいと思われるかもしれませんが、続けているとすぐ習慣化します。よろしければお試しください!
さいごに
いかがでしたか?最後に今回の記事をまとめます。
重曹
- 皮脂汚れや軽めの油汚れに有効
- 生ごみや下駄箱の消臭効果があるが、アンモニア臭には効果なし
- 研磨効果がある
- 水と混ぜると発砲するので、鍋の焦げ付きを取るのに有効
クエン酸
- 水垢や石鹸のカス汚れに有効
- アンモニア臭の消臭に効果的
- 重曹と混ぜることで強く発泡するので、排水溝などのぬめりを浮かせることが出来る
その他
- セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウムは重曹のパワーアップ版と言えるが、研磨効果はない
汚れによってうまく使い分けると、掃除がはかどること間違いなしです。お掃除の際の参考にしていただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。