はじめに
年末と言えば忘年会の季節です。中には毎週のように、忘年会に誘われている方もいるかと思います。
忘年会にも種類がありますよね。
- 会社全体での忘年会
- 社員同士での忘年会
- 取引先との忘年会
- 友人通しでの忘年会
などでしょうか。それぞれで忘年会の意味合いは変わりますよね。今回は忘年会の意味や目的を考えてみたいと思います。
忘年会とは
そもそも忘年会とは何なんでしょうか。「忘年」を辞書で調べると、「その年の苦労を忘れること」と出てきます。
ということは忘年会とは「その年の苦労を忘れて、新たな気持ちで新年を迎えましょう」という意味の会になります。
これは誰でも分かっていることだと思いますが、若いころ上司に言われた言葉が頭に残っています。
「忘年会は年忘れという意味合いと、その年の苦労を忘れずに新年に繋げようという意味があるんだよ」と言われたことです。
当時は真逆のことを言ってるなと思ったものですが、年齢を重ねてくるとなんか分かってきたというか、しっくりきてる自分がいます。
忘年会の由来
忘年会という言葉は鎌倉時代に行われていた、「年忘れ」という行事が由来と言われています。
この年忘れは今の忘年会のようなものではなく、上流階級の人達が夜な夜な和歌を詠む年中行事だったようです。
今のような飲み会になったのは江戸時代になってから。庶民同士で一年の労をねぎらう意味で酒を酌み交わすようになったようですが、まだ恒例行事というほどではなかったようです。
一方、武士は忘年会はを行わず、新たな気持ちで君主に忠誠を誓うという意味で新年会を開いていたそうですよ。
現在のような忘年会が定着したのは明治時代になってからです。年末のボーナスをもらった官僚や帰省しない学生などが、一年の締めくくりとして忘年会を始めたということです。
よく言われるのが夏目漱石の「吾輩は猫である」という小説に、はじめて「忘年会」という言葉が使われたという話です。
他の国では?
忘年会は日本独特の行事のようですね。ほかの国では年末に職場の人が集まって、お酒を飲むという習慣はあまりないようです。あるのは身内での年末のパーティー的なもののようです。
忘年会の目的
忘年会の目的って何でしょう。考えられる目的は3つかなと思っています。
- 社員などの慰労
- 取引先との接待
- 友人同士の社交の場
こんな感じではないでしょうか。
社員などの慰労
やはりこれがメインの目的になるんでしょうね。ただこれが成立するのは、会社側が会費を負担してさらに参加を強制しない場合に限られると思います。
自己負担があったり、強制参加だったりすればそれはもう慰労する以前の問題かと思いますね。
人によってはストレス溜まりまくりの、残念な会と言えるでしょうね。
取引先との接待
これは重要なんだろうと思います。翌年以降もいいお付き合いをという意味で、取引先の方とお酒を飲むというのは、ビジネスを円滑にするためには必要なことなんだろうと思います。
友人同士の社交の場
私はこれだけで十分ですね(笑)
気の合う仲間同士での飲み会ほど、楽しい時間はないです。また年末にしか会えない友人に会えたりするのも、忘年会ならではというか楽しみのひとつではないでしょうか。
無礼講
忘年会に限らず飲み会の席でよく耳にする言葉に「無礼講」という言葉があります。
この言葉の意味は「上司も部下も関係なく、多少の失礼はOK」的な意味合いでとらえている人が多いと思います。
ただこれ、厳密にはちょっと違うので注意が必要ですよ。無礼講の本来の意味は、身分などの上下関係によって分かれている席(上座、下座)を取っ払うこと。
そうすることによって、本来お酌すらできないような相手にも、お酌しても構わないという意味だったのだそうです。
本来の意味を知ると、なるほどと思ってしまいます。
私の会社の忘年会
私の会社の忘年会は、会費こそ会社持ちですが強制参加です。小さい会社なので全社員が一度に集まる忘年会です。
会長、社長を囲んでのよいしょ大会ですね。宴会の最後には全員一人ずつ、今年の反省と来年の抱負を発表させられます。
成績の悪い営業マンなどは、宴会前から憂鬱になっている人もいてちょっと可哀そうになることがありますね。
私が思うにホントに社員を慰労したいなら、経営者は参加しない方がいいじゃないですかね?そうすれば社員もみんな楽しく素になって忘年会を楽しめる気がします。
さいごに
今回は忘年会についての記事でした。今年も残り僅かになってきましたね。
コロナの影響で今年の忘年会はどうなるのか分かりませんが、あまり飲み過ぎないようにします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。